

・少数精鋭体制と外部との連携強化 ①新しい時代の日中間のディールに対応するため、自前で抱える要員を必要最低限に抑え、各自の専門性を高めながらクライアントに対して合理的水準のフィーで最高のサービスを提供しつつ、②組織として安定的かつ良好な利益を実現し、内部留保を潤沢にし、③個々の専門家及び職員に安定的かつ合理的な待遇を保障することに重点を置きます。 まず中国関係においては、中国律師をすべて自前化する場合、日本語のコミュニケーション能力に優れながら突出した専門分野を持たない高コスト集団になるリスクがあることから、グループ内で抱える中国律師は必要最低限とし、今後は真の意味で高度な専門性を有する外部の中国律師と提携し、クライアントの要求レベルに応じてベストのチームを組める体制をつくります。 また日本国内におきましても、急速に日本の弁護士を拡大する意向はなく、毎年2、3人の新人を採用し、専門家としてだけではなく、英語及び中国語を中心とした語学力、経営者としての判断能力も向上させることができるように丁寧に育てていく方針です。 業務量がオーバー・フローしたり、われわれの専門性だけでは特定のディールへの対応能力が不足する場合には、我々と友好関係のある他の国内法律事務所、各専門に特化したコンサルティング会社や会計事務所の助力を得て、クライアント・ニーズとそれに必要とされる専門性に応じたチームを組織し、案件を推進していく考えです。
・「身の丈」経営の実践 そもそも人を雇うということは、そのスタッフだけでなくその背後にいる家族の生活にも責任を負います。我々はスタッフにも継続的な能力向上を強く求めますが、その一方で継続的な成長や少なくとも安定的な経営維持を約束できるよう日々切磋琢磨していきます。そこで、我々は「身の丈」経営を常に意識し、最低限の経営維持のために無理に仕事を追い掛けて疲弊し切ってしまうようなことがないようにしたいと思っています。 それを実現させるために、従前のタイムチャージベースでの仕事は大事にしながらも、日中両国間でのM&A取引に関するFA業務や日本企業が必要とする投資家をアジア各国で発見するファインディング業務などに取り組み、成功報酬や実際の投資規模に応じた手数料など収入源を多角化していきます。小規模の人数で比較的大きなリターンが見込めるプロジェクトを見定め、他人様から集めたお金ではなく、あくまでも自分たちがリスクを負うことができる「身の丈」の範囲で、今後も企業再生案件などへの投資を行うことも視野に入れていきます。
・同じリスクを共有できる仲間との成長 組織の規模が肥大化するにつれ、すべてのスタッフと同じ志や夢を持った共闘関係を築き、同じ価値観を共有することは難しくなります。よって、この「少数精鋭体制」と「身の丈」経営を実践しながら、キャスト設立後10年となろうとする現在、次の10年では、専門家及び職員との心の繋がりを強化し、たとえ嵐がきても手を携えて乗り越えられるような仲間を、ゆっくりと増やしていきたいと考えています。 日本2拠点、中国6拠点、香港1拠点のネットワークをベースに、語学留学や実地研修などを通してスタッフの語学力や経験値を高め、また現地スタッフや関係者との交流を通して日中間の文化や考え方の違いなどを学習・体験する機会を与えていきます。また出身大学の同窓会や社会的ボランティア活動、ゴルフやテニスなどスポーツを通した交流などに積極参加することを奨励し、一社会人・国際人としての素養を高めながら、共に成長していきたいと考えています。
|